健康 認知症

認知症の周辺症状ってどんな症状?

投稿日:2018年10月2日 更新日:

認知症の周辺症状とは、行動・心理症状とも言われ身辺の環境に起因して起こる症状を指します。
認知症には周辺症状をと同じく、中核症状と呼ばれるものがあります。中核症状とは脳の機能の低下により引き起こるもので、脳の細胞が少しずつ死んでしまうことで判断力の低下や物忘れといった症状を指します。それと比べ認知症の周辺症状は、周りの環境や本人の性格により現れるもので、今までの行動と比べ他人に対しての言動や行動が変化する場合が多く見られます。
認知症の周辺症状は更に9つに分類が可能です。1つめは不穏や暴力です。これは今までの落ち着きをなくし、周囲の人間へ攻撃的な態度で接してくる症状で身の回りの世話をしてくれる人物にまで暴力を振るうことがあるため、認知症患者の症状の中でも最大の問題と言われています。
2つめは異食で本来食べることのできない紙くずや植物といったものを食べてしまう症状です。原因としては視力の低下で物の判別がうまくできなくなることや、味覚が鈍るためと言われています。
3つめは抑うつ状態です。眠れない、食欲がわかないといった症状が代表的で、周りから邪魔者扱いされているといったネガティブな考えに陥りやすい傾向があります。
4つめは徘徊です。これは耳にすることが多い単語だと思いますが、言葉通り自宅や施設から出て目的もなくさまよう行動を指します。周りが理解できなくても本人に目的があるため起こる行動と考えられており、そのまま行方不明になる人も多いといわれています。
5つめは介護の拒否です。不穏や暴力と少し似ている部分はありますが、こちらは介護しようとしても言うことを聞いてくれないといったものになります。これは本人にこだわりや行動に対するストレスがあるため起こるのではないかと考えられており、無理強いしないこと大切です。
6つめは人格変化です。不穏とも似ており穏やかな性格の人が暴力的になったり、無口だった人が急に陽気になって笑い出すといった症状があげられます。
7つめは妄想です。代表的なものが物を盗られたという妄想で認知症を発症した人の中で多くみられる現象です。
8つめは幻覚や錯覚です。脳に異常が現れてきた場合頻繁に起こる症状で、健常者と比べると妄想を現実ととらえ騒ぎだす場合が多くみられます。
9つめは不眠です。高齢者によく起きる症状で、神経伝達物質の量が変化することで起こりやすいといわれています。
周辺症状に対する治療法はいくつかあるので、周りと協力して正しく対応していくことがポイントといえるでしょう。









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