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認知症の人と上手にコミュニケーションをとる方法

投稿日:2018年10月3日 更新日:

認知症の人とコミュニケーションをとる場合、こちら側の話し方1つで相手の機嫌がかなり変わり、穏やかになることもあれば、反対に怒ってばかりになることもあります。このため、認知症の特徴を最初に掴むことが大事になります。認知症の人は自分の気持ちをうまく表現することができません。子どもと接するような感覚でコミュニケーションをとるくらいの気持ちが求められます。

大事なこととして、どんな言葉があったとしてもまずはそれを受け入れるということです。通常のコミュニケーションであれば、間違ったことを言ってたとすればそれを是正する、否定するといったことをして間違いであることを伝えることができます。しかし、認知症の人の場合はこうした是正や否定を最初にしてしまうと、ないがしろにされたという気持ちが先に出てしまい、結果として取り乱す人が出てくることになります。そのため、明らかに間違っていたとしても、まずはそれを受け入れるということが大事になります。また、相手の意見を否定し、自分の意見を述べても同様のことが起こるため、基本的には肯定してあげるという気持ちが必要です。

認知症の人とうまくコミュニケーションをとっていく方法として、認知症の人と近くでお話をすることを心がけるというものがあります。認知症の人は常に安心を求めています。近くで話すことにより、ちゃんと扱ってくれているというのも相手に伝わります。遠くからではそうはなりません。できる限り、目の前で優しく、言葉もゆっくり話すという癖をつけていくことが大事です。また、話す中身に関しても短めにしていくことがおすすめです。普通は、こういうことになっているからこれをしてと、こういう状況だからこうしてほしいということを伝えます。しかし、認知症の人はすぐに忘れてしまうため、なぜそれをしなければいけないのかを理解できず、そのことで怒ってしまいます。やってほしいことを短い言葉で伝えるということが求められ、とにかく簡潔に話すことが必要です。

粗相をしてしまう認知症の人は多く、その際に不安に駆られる人がほとんどです。そんな時に何をしているのかと叱りつけたところでパニックになります。粗相をしたという事実をすでに忘れており、叱られたことだけが印象に残り、傷つきます。本人の気持ちをまずは受け止めてあげること、つらい気持ちになっていることを感じ、その気持ちを肯定してあげることが大切です。









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