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太っていると全身麻酔のリスクが高くなる。

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太っていると、全身麻酔を受けるとき、リスクが高くなります。

これは、手術に関わっている医療関係者にとっては常識なのですが、意外に一般には知られていないことだと思います。

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全身麻酔を受けるなんて、非日常すぎて、関係ないわ~と思いますよね。

ところが!アラフォーになってくると、そうでもありません。

転んで骨を折るとか、がんになるとか、あまり珍しいことではなくなってきます。

悲しいですが・・・。

私も、30代のころは、手術を受ける患者さんが自分と同い年とか滅多になかったけど、40代になるとよく見るようになってきて、他人事ではないなと日々感じています。

なので、この事実は知っておいて損はないかと思います。

どれくらい太ってると危険?

では、どれくらい太っていると実際リスクが上がるのでしょうか?

医学的に「肥満」というと、BMIが25以上です。

※BMI = 体重kg ÷ (身長m)2で計算できます。

↓こちらのサイトで簡単に計算できました。

なので、25くらいから要注意なのですが、麻酔科医として本格的(?)に「こわいな」と感じるのは、30以上の場合が多いです。

もちろん、他の要素も絡んでくるので、一概には言えませんが。

なので、もしBMIが30以上なら、少しでも減量しておく方が良いと思います。

なぜリスクが高くなるのか

では、なぜ危険なのか。

色々とあるのですが、代表的なものだけ簡単に。

まず、全身麻酔中は人工呼吸のためのチューブを気管内に挿入(気管挿管)しますが、肥満の方は挿入が難しい場合があります。

またフェイスマスクを使って人工呼吸をするのも難しい場合があります。

全身麻酔中は、自分で呼吸が出来ない状態なので、もしチューブが挿入できなければ、最悪の場合、命を落とすことになってしまします。

他に、肥満の人は、肺の合併症(肺炎や無気肺など)を起こしやすいです。

これはお腹の脂肪が多いため、肺が圧迫されてつぶれやすく、ふくらみにくいからです。

だから、手術中に肺から酸素の取り込みにくかったり、肺がつぶれて手術後の肺炎もおこしやすくなるわけです。

他にも、肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)が起こりやすい、麻酔からさめにくい(脂肪に麻酔薬がたまりやすいから)などがあります。

いざという時に備えて減量しよう!

麻酔のリスクが上がるだけでなく、手術に関するリスクも太っている方が高くなります。

また、手術にもよりますが、一般的に手術時間も長くなる傾向にあります。(脂肪が邪魔で手術しにくい)

歳をとればとるほど、色々な病気やけがをしやすくなります。

いざという時に備え、標準体重に少しでも近づけておくことをおすすめします!

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